狂気に見える、普通に見える

小学校の高学年の頃、国語の副読本で芥川賞・直木賞の受賞者一覧を眺めて興奮した覚えがあります。それ以来、芥川賞受賞作品と言われれば、背伸びして手に取った中学生、世界が広がった高校生、物語の中の世界に生きているような人も実在することを知った大…

インドの話

年始、インドに行ってきました。行く前は、予防接種を数本打った時点で「あ、もしかしたら大変なところに行くんだろうか…」と戦々恐々していたのですが、行ってみたら、言葉にするのを放棄したくなるくらい刺激的な、またすぐにでも行きたくなるような場所で…

keep in touch

「忙しい時ほど、とにかく何か読まなくちゃって、夜倒れ込んだ布団の中で貪るように海外ミステリを読んでいたのよね。忙しい現実から離れられる、違う世界があることが支えになっていたというか。」という話を聞いた時、つくづくその通りだなあと実感しまし…

格好つけから始まった

たまに、学生に「大学時代にしておいたほうがいいことって何ですか?」という質問をされることがあります。見田宗介の『社会学入門』を読んで、ページを捲るドキドキを感じてごらんよ、なんて言いたくなるけれど、でも、強いていうなら「格好つけて本を読ん…

パラダイムシフト

初めて「パラダイムシフト」という単語に出会ったのは、確か小学生か中学生の頃、国語の教科書で取り扱われていた時のことでした。パラダイスじゃないの?と思いながらも読み進めてみると、それまで学んできた語とは違うよくわからなさがあって、今振り返っ…

私のアメリカ

11月のはじめ、アメリカ大統領選挙の開票をリアルタイムにタイムラインで追い、結果を眺めては専門家の意見を読み、再び流れてくる情報に溺れる、という、強烈な体験をしました。自分の専門に近づけて言えば、確かに、私たちは私たちの世間をあまりに世間だ…

続いていく日々

続いていく日々に些細な違和感を覚え、私はこれでいいのだろうか、と押し問答をするようなことがたまにあります。例えば、マシンの操作を間違えて意図せずファイルを消してしまったり、コミュニケーションの行き違いで疲労感が増したり、きっかけはとても小…